行政書士試験の合格を左右する科目
行政書士の試験対策は、法令基本3科目といわれる、「行政法」、「民法」、「憲法」の基礎がなくては、合格はおぼつきません!
逆にいえば、この3科目(それから「一般知識」も重要です)の知識が身についてくると、グンと自信が湧いてきます。
ここではこの3科目の内容と対策を私の体験から、紹介します。
行政法
行政法は毎年最も配点数が多く、私が合格した平成20年度の試験では、満点300中、92点もの問題が行政法の範囲から出題されています。
行政法は行政についての法律の総称で、行政組織法、行政作用法、行政救済法の大きく3つに分かれています。
行政を、誰が行うのか(行政組織法)、何を行うのか(行政作用法)、そして市民の権利が行政によって侵害された時にその権利を救済する(行政救済法)が、行政法の全体像です。
行政法には条文がないので、テキストの精読から始めてしまうと苦労します。
一通りテキストを読み通したら、問題演習どんどん進めて、問題からテキストへ戻り基礎づくりをする勉強法がよいでしょう。
それを繰り返すうちに、行政法全体のイメージが体系化されてきます。
試験問題はオーソドックスな問題が多く、行政法は得点源になる法律科目です。
民法
民法の勉強法は、行政法とはまるでちがうと思って下さい。
憶えなければいけない条文数も、むずしい概念も多いため、学習時間をいちばん必要とする科目だと言っていいでしょう。
そして試験では、択一式の出題数は行政法に次ぎ、また実力が問われる記述式でも例年2問が出題されています。「行政書士試験の合否のポイントをにぎるのが民法」といわれるのもうなずけますね。
民法こそ、基礎をおろそかにしてはならない科目です。
とは言っても、民法の勉強もテキストの頭から順番に精読をするのは非効率です。
民法の勉強では「理解に基づいた暗記」が中心になりますが、まずは全体像を理解して基本概念を押さえた上で、こまかい条文や判例の知識で肉付けする勉強が大切です。
憲法
憲法は、「人権」と「統治」の大きく2つに分かれます。
「人権」の勉強対策では、条文はもちろん、判例の知識も必要です。
「統治」の対策では、条文を深く理解することがポイントになります。
各条文の内容を正確に理解できるまで、テキストを何度も読み返しましょう。
判例問題に対応する応用力をつけるためには、基礎学習の時に、マメに主要判例を確認する努力も大切です。
ここ数年は、基本的な知識を前提とした上で、論理的な思考力を問う問題が増えています。
基礎から応用までの知識をしっかり身につけることが憲法を勉強する前提になります。